街路樹の青葉が日ごとに色濃くなり、
風もどこか青々しさを帯びてきたこの頃

Salon de Bon chicの片隅に、今年も気持ちをこめて兜を飾りました

金屏風を背に、艶やかな朱塗りの兜
そのかたわらに、すっと背筋を伸ばして咲く菖蒲の花

毎年この季節になると、わたくしはこの飾りつけをしながら、
なんとも言えない気持ちになるのです
凛として、でもどこか柔らかい
そんな空気がお店に満ちてくるのが、この時期の密かな楽しみです✨

菖蒲に込められた言葉

菖蒲(しょうぶ)という花をご存じでしょうか

紫の花びらが、すっと凛々しく咲く、この時期ならではの花です
端午の節句に菖蒲が飾られるのには、深い意味があります

「菖蒲」は「勝負」「尚武」に音が通じるとして、
古くから武家の間で縁起物とされてきました🌿

また、菖蒲には邪気を払う力があるとも言われており、
端午の節句には菖蒲湯に浸かる風習も今に伝わっています
子どもの頃、菖蒲湯に入った記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか
あの独特の香りが、セピア色の想い出と共に刻み込まれているかもしれませんね

強さと、清めと、願い
小さな花びらの中に、そんなものが静かに宿っているように思えて、
私はこの花がとても好きなのです💕

兜の力強さと、菖蒲の凛とした美しさ
この二つが並ぶ景色が、私はたまらなく好きで、
毎年この季節を、心待ちにしています

兜に込められた想い

兜は、古来より武士にとって命を守る大切なものでした
それが時を経て、端午の節句に子どもの健やかな成長と
無事を願う飾りものへと変わっていった

用途は変わっても、誰かを守りたいという想いは、
ずっと変わらないのだと思います

私がこの兜を飾るとき、
いつもご来店くださる皆様のことを思います

仕事を懸命に続けているあなた
家族のために日々奮闘しているあなた
誰かのために、自分のために、毎日を生きているあなた

そういう方たちが、ほっと一息つける場所でありたい
そんな気持ちが、この兜を飾るたびに新しくなるのです✨

鯉のぼりに添えて

飾りの隅には、小さな鯉のぼりも添えました🎏

激流をも遡る鯉の生命力にあやかって、
子どもたちの健やかな成長を願う飾りものです

でも私は兜同様、ここにいらっしゃる大人の皆様にも、
その願いをそっと重ねたくなるのです

この鯉のぼりが、静かにエールを送っているような気がしてなりません。🌟

兜と菖蒲と鯉のぼり
それぞれに意味があり、それぞれに願いが込められている
日本の季節の飾りというのは、本当によくできているなと、
毎年しみじみ感じます

設えに宿るもの

お雛様を片付け、少し間をおき、兜を出す
そのたびに、季節がまたひとつ動いたのだと実感します

この小さなお店で、毎年同じように飾りつけをする
それだけのことなのですが、私にとってはとても大切な時間です

箱から丁寧に取り出して、金屏風を広げて、位置を整えて
菖蒲を活けるとき、どの角度が一番美しく見えるか、
しばらく眺めながら考える

そういう時間が、私は好きです
誰に見せるためでもなく、ただ自分が納得できるまで整える
その静かなひとときが、この仕事の中でいちばん自分らしくいられる時間かもしれません

皆様がいらっしゃったとき、ふと目に留めてくださること
「もうこの季節だね」と、季節の移ろいを一緒に感じてくださること

そういう何気ないひとときが、このお店を続けてきた喜びそのものです💕

まもなく、ゴールデンウィーク

気がつけば、ゴールデンウィークがすぐそこまで来ています

長いお休みの方も、お仕事の方も、
それぞれの五月の入り口があることと思います

どうかこの季節、Salon de Bon chicの設えを眺めながら、
ゆっくりと杯を傾けにいらしてください🍷

兜と菖蒲と鯉のぼりが、皆様をお待ちしております

どうぞ、お誘い合わせの上、いらしてくださいませ

皆様のお越しを、心よりお待ちしております

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ママ
ママ
疲れた夜に、ちょっと寄り道。
Salon de Bon chicで過ごす時間が、明日への元気につながりますように。